2005年 08月 01日
・・・
自分が前の職場に配属されて迎えた初めての冬、その二人と出会った。




(チラシの裏ですんません。
 昨日の鐘楼クエで詩人にバニシュかました時に思い出したもんでつい…)



毎日毎日違う相手への接客をして

毎日毎日沢山の家族を見て

毎日毎日沢山のカップルを見た。



男が自分の為の金を全て払うのは当然だと思っている女、

自分の子供のことだけを考えて周りの見えない母親、

女の行動をくだらない、と考えつつも惰性で従う男、

男が自分の思い通りにならないと突然怒鳴り散らす女、

妻が非常識なことをしていると理解していても、反論する気力のない父親、



そんな人たちばかりでないことは判っている

けれど

与えられるインパクトは強烈で、想像していたよりキツかった



冬になりかけたある日、彼らに出会った



最初から、何かが違っていた



ただベタベタいちゃつくのとは違う

お互いが相手のことを当然のように気遣って

始終、“相手が喜ぶこと”を目的としての言動をしていた


そして、自分達だけの世界に浸ることなく


偶然関与したに過ぎない一介の接客係である自分にも、
その“喜び”の輪に加えてくれようとした



衝撃的だった



本来なら、“人をもてなし喜ばすこと”は自分がするべき仕事のはずなのに


それを提供するはずの相手から受け取ってしまった


晩飯時に先輩にそれを言ったら


「普段は辛いことだらけだけど、たまにそういう“ご褒美”があるんだよ。
 お客さんからエネルギー貰える仕事なんて贅沢だよね」


と返ってきた。



そして春になって、また彼らと会った。


偶然、また自分が担当になった

自分は彼ら二人の関係を、おぼろげに「いいなぁ」と思いはじめた






それから1年に3~4回、必ず彼らはやって来た。


色々、辛いことがあるようだ
でも、遊びに来ているその間だけ面倒なことから開放されて楽しめる、と言っていた


「おねえさん、また今度ね」



彼らは帰り際、必ずこう言った



自分はそれから他部署へ異動し、そしてさらに数年後退職してしまったが
最初に彼らのことを話した先輩はまだ在職していて時折訪れる彼らの接客をしているようだ
(彼らは色々な意味で目立つので、記憶に残りやすいようだ)

この間会ったとき、「ああ、あの人達また来たよ。長いよね」と教えてくれた。


自分が初めて会ったときから数えても、もう8年になる。


彼らがあの場所で楽しい気分を味わえるのなら


来年も再来年もこうして季節ごとに二人揃って来て欲しいと思った
[PR]

by excedrin | 2005-08-01 17:32 | リアルァ


<< 水槽どうでしょう1      カモンジョイナス >>